吉村和美さんの個展が
神楽坂のラ・ロンダジルで
今日から開催されている
ダイレクトメールが
届くと 作品のあまりの
美しさに溜め息がでる
実物はもっと美しかろう
2010年10月10日から
「日本のうた」のチケット
販売をはじめます
音楽会のくわしい
お報せは
ホームページの
公演一覧で
ごらんください
無伴奏で唄う
「うぐひす」
民謡のようで
気に入っています
食べすぎた翌日
抹茶のおかゆと
さっと茹でたレイシ
ほろ苦い
みどりの食事
白い食器に
みどりが
にあって
うつくしい
わが母校が
今年百周年を迎える
そのお祝いの席で
歌わせていただく
高校時代を
思い出そうとしても
記憶が霧の向こうにいて
ぼんやりしている
夢を見て
過ごしていたからだろう
あのとき夢見ていたことは
今に通じているから
不思議だ
お祝いと
感謝の気持ちを込めて
日本歌曲
フランス歌曲
オペラアリアを
歌います
オペラでは
ある特定の人物になる
しかし
普段から人はさまざまな
役柄を演じている
自分のことを考えてみると
息子
夫
父親
歌い手
音楽教室の講師 etc
それだけではなく
日々絶え間なく
沢山の役柄を
演じ続けている
通行人
乗客
観客 etc
実は この世も
精巧に作られた
舞台ではあるまいか
どんな役柄を
どのように演じるか
それは 人それぞれ
そして
いつからでも
人生での役柄を
変えようと思えば
変えられる
なんと愉快なことか
来年3月30日に東京で催す
「日本のうた」のチラシが届き
早速 ホームページにアップしました
若葉を持ち
春風に吹かれている
チラシの少女は
さて 誰なのでしょうか
春の訪れを告げる頃
春の歌
恋の歌
子供の歌を皆さんに
お届けします
おたのしみに
11月に出演する
モンテヴェルディのオペラ
「ポッペアの戴冠」の
音楽稽古が始った
今回は
ルカーノ
兵士
セネカの弟子
行政官
四役を演じる
それぞれの役の仮面を
自然にかぶれるまで
何を試そうか
一昨日の台風で
仕事が早く切り上がったからと
めずらしく
電話とメールが
相次いだ
想い出して
連絡を呉れた
友人たち
なんとも
うれしかった
ありがとう
オリジナルの調性が
自分の声となじまない時
調を変えることがある
半音上げたり
半音下げたり
声にとっては
ぐっと歌いやすくなり
表現の幅も広がりをもつ
が しかし
調性には
色合いがあり
作曲家はその色合いを
大切にしているのでは
あるまいか
調を移すと
曲は 別の顔になる
同じ曲のはずだけれど
曲全体の音色が
固くなったり
やわらかくなったり
さまざまに変化する
それぞれの音には
さまざまな色がある
夏休みが終わり
音楽教室にも
新しい生徒さんが
訪れる時期
今月も
さまざまな生徒さんとの
出会いがあり
それぞれの歩みに合わせての学びが
始まった
腹式呼吸とは
どこの筋肉を
どのように使うことなのか
どのように息を吸って
どのように息を使い
声を送り出すのか
お互いが
分かっていると
思っていることでも
ひとつひとつ
整理して
ていねいに
一緒に学ぶ
土台から
きっちり積み上げて行くと
木が年輪を重ねるように
声は 少しずつ 育ってゆく
人に伝えるということは
自分にとっても
大きな学びの機会
ラベル作曲
5つのギリシア民謡 第1曲
結婚式 当日の朝
花婿は髪に飾る
金のリボンを持って
花嫁の家の前で歌を歌い
花嫁を起こす
「目を覚ましておくれ
かわいいヤマウズラ
朝日に 翼を広げよ
おまえの3つのほくろに
心は燃える
この金のリボンをごらん
おまえの髪に巻きつけようと
持ってきた
美しい人よ
さあ 結婚しよう」
今年になってから
外国語の歌曲に
台詞をつけている
舞台での余裕が
すこし生まれてきたから
出来るようになった
うれしい
うれしい
今年の
秋の音楽会も
台詞を書いて
語りをつけよう
内容を知った方が
想像が膨らんで
楽しんでもらえるのではと
おもっている
田舎に帰省すると
よく立ち寄る
そばやがある
登山道近くの
大きな川べりで
川からの風が気持ちよい
登山客の一見さんも
ちらほらいるが
地元の人が多い
ほそい ほそい 麺
これぞ 職人技
やわらかい出汁
すりたての山葵
しあわせだ
また みんなで行こう
気温の変化に身体が
ついていかれず
くっさめ
くっさめ
身体が休みたいと
言っている
咳の参加で決定
潔く すっぱり
休もう
子供のころから
絵本が好きだった
話がお気に入りの絵本
絵がお気に入りの絵本
大きさがお気に入りの絵本
一日見ていてもあきなかった
子供の頃にであった絵本は
絵のこまかい部分まで
よく覚えている
くりかえし
眺めた空想の世界
なつかしい
「こう表現したい」と
思っても
技術が足りないと
聴衆に
伝わらないこともある
しかし
技術ばかりでも
やはり
伝わらないこともある
卵が先か
にわとりが先か
いたちごっこは
終わらない
久しぶりに
固い 固い
せんべいをたべた
自分にとって
歯ごたえは
ご馳走のひとつ
来年の3月に
東京で初めて
日本のうたの
音楽会をします
チラシができあがったら
ホームページでお報せします
「日本のうた」のチラシより
春の訪れをしらせる うぐひす
桜の花をめでて 思ひだす 昔日の恋
おとぎ話のような 子供の世界
日本語で紡がれる詩歌は
どこか寂しげで美しく
わたしたちを ほっとさせる
夏のあいだ
わが家のダイニングに
日かげを届けてくれた
レイシの緑のカーテン
秋の声をきいて
すこしづつ
緑から黄に色づいてきた
緑のカーテンは
たくさんのレイシを
食卓にはこんでくれた
ありがとう
祖父は「龍刻」という
仏師だった
母の実家へ泊まると
香のかおりに起こされて
朝 眠い目をこすりながら
いっしょにラジオ体操をした
頑固で無口だったけれど
あたたかい人だった
祖父は彫るものからの
「声」が聴こえるらしく
寝ていても彫るものからの「声」に
敏感で「枕が起こしてくれる」
と言っては
夜中でもおき出して工房へ
赴いていた
そんな祖父が旅立ったのも
工房だった
蛙の声がよく聴こえる
雨の日だった
大好きな祖母の部屋には
「継続力成」と
書かれた大きな額があり
今はないあの部屋で
ごろりと寝転がると
ちょうど目に飛び込んできたものだ
こつこつ続けていると
大きな力を得られる
ということだろうが
続けることにも
力がいることは
いうまでもない
祖母という人は
はじめたことを
最後まできっちり
やりぬく人だった
祖母からもらったものは
計り知れない
秋から冬にかけて
音楽会が多くなる
気温が下がり 人々が
室内に向かうからだろうか
いくつかの音楽会の
稽古が並行して
すすんでいく
中世音楽
日本歌曲
フランス歌曲
南米歌曲
バロックオペラ etc
次から次へと
いろんなジャンルの音楽を
渡り歩く
ふしぎな気分
以前から気になっていた映画
「小さな村の小さなダンサー」
映画はさまざまな人生を
垣間見せてくれる
観たいと感じる映画は
今の自分へのメッセージが
多くふくまれる
また 映画を観よう
内なる声は
いつも
話しかけてきてくれる
どんな時も
休まず
ありがとう
去年から
夏になると
麻のシャツを
着ている
2年目の
麻のシャツは
去年よりも
生地がしなやかに
なって
着心地がよい
年月をかけて
もっとしなやかに
なると思うと
いまから
楽しみだ