2013年2月28日木曜日

メメント モリ

メメント モリとは
ラテン語で
「死を思え」という意

特に絵画の
芸術作品のモチーフとして
有名だが

私は日々の暮らしの中で
「自分が死すべきものである」ことを
忘れずにいたいと思い

ときどき
「メメント モリ」と
つぶやいている

2013年2月10日日曜日

豆雛

立春をむかえ

大きな丸盆に
美しい古布の
衣装をまとった
豆雛を
ちんまり
かざりました

お盆の上は
おだいりさまと
おひなさま
三人官女に
五人囃子と
にぎやかです






2013年2月7日木曜日

恋に死せる王女のためのバラード

ロランド マレ 詩

ボヘミアに
ひとりの王女がおりました
トゥーレの王のやさしい妹で
あらゆる王女の中でも
もっとも美しい方でした

褐色をした秋の夕べに
ボヘミアの偉大な吟遊詩人が
「お慕いしております」と
王女さまに囁きました

すると
ふたりの心に炎がつき
恋に落ちました

透きとおるように白く美しい王女は
やさしい詩人をあまりにも
愛したためか
ほどなく 
王女の白い魂は
星の彼方へ昇天しました

ボヘミアの大きな鐘も
トゥーレの小さな鐘も
恋のために死んだ王女のために
至高の讃歌を奏でました

(意訳:ながおじょう)

2013年2月4日月曜日

回す

イタリア語に
girare:ジラーレ「回す、曲がるetc」
という単語がある

声楽を学んだことがあれば
gira la voce「声を回す:曲げる」という
言葉にであった人も
少なくないだろう

この言葉を
初めて聞いた大学時代

「声を回す:曲げる」とは
如何にすることか・・・
全くわからなかった

自分なりに
噛み砕いて
理解するのに
どれだけの時間がかかっただろう

数多のレッスンで
聞いてきた
発声の難解な言い回しを
なるべく使わなくなった代わりに

いつからか
生徒一人一人と
感覚を表す言葉を
探すようになった

「声をまげた」状態を
「声が細くなる」と感じる生徒もいれば
「ふわーって感じです」という生徒もいる

感じ方は
人それぞれ

今月も
生徒と
どんな共通言語を
持つ事ができるだろうか







2013年2月3日日曜日

節分

豆まきの日

福は内
鬼は外と
豆をまこう

娘は
今年も
赤鬼の面をみて
泣くのだろうか

2013年2月1日金曜日

今日から

如月です

暮らしの中で
好きな歌を
覚えています

今月は
ロラン・ド・マレ詩
ラベル作曲の

「恋に死んだ女王のためのバラード」