2011年6月29日水曜日

愛か それとも 恋か


7月9日の音楽会「さらば、愛しい人よ」
のプログラムから

ジョヴァンニ・サンチェス作曲
Usurpator tiranno「情け容赦ない簒奪者」

大意

「リッラは 新しい恋人のもとへ

それでも、お前の瞳は私を照らし
美しい金の髪は、心を縛り付けて放さない

愛の神も、この想いを捨てさせることはできまい
私は、かつてのようにお前の名を愛そう

リッラよ、長い歳月が流れたあと
私が誠実な男だったと気づくだろう」


ふたりで もえあがった 恋 から
リッラのきもちが 他の人へ
それでも 思いつづける 主人公
自らの状況が 幸せで満たされなくても
相手の幸せを なんとか 受け入れようとする


恋愛は 「恋」が先で「愛」を後におく
偶然ではないだろう
恋の掛け橋をわたって 愛の楽園に行けた者たちは
しあわせ者


イタリア初期バロック歌曲の詩は
愛の歌 でなく 恋の歌が おおい


「恋する」と「愛する」
なんだか 大きく ちがう気がする




恋とは 自分本位なもの
愛とは 他人本位なもの
ではあるまいか





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