2011年7月31日日曜日

スキファノイア宮殿

フェッラーラは
フレスコバルディのふるさとでもあり、
音楽史的にも訪ねる名所がいくつかある。

エステ家の城から
徒歩で20分ほどのところに
スキファノイア宮殿という
エステ家の別荘がある。


この別荘の名前を
ガイドブックに
見つけた時

スキファーレ(意:避ける「イタリア古語」)
ノイア(意:退屈)
という二つの単語の造語ではないか?と思った。
つまり『退屈を遠ざける』宮殿ということだ。


なんと粋な名前をつけたものだろう。

そこの2階にある
美しい壁画で飾られた
月暦の大広間で、
歴代のエステ家の
君主に仕えた音楽家たちは、
マドリガーレなどの
演奏をしたようである。

音楽家たちの名前をあげると、
A.ウィラールト、
C.デローレ
L.ルッツァスキ、
C.ジェズアルドらである。


数年前、あの大広間に佇んだ時
できることならば
レース編みのように声が重なり合う
L.ルッツァスキのマドリガーレを
聴いてみたいとおもった。


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