2013年7月25日木曜日

びいでびいで

平井康三郎作曲集
「日本の笛」より

北原白秋 詩

びいでびいでの木の花は紅い
花かんざしのような南国の花

「びいでびいで」

びいでびいでの
今 花盛り
紅いかんざし
暁の霧

びいでびいでの
あの花かげで
何とお仰った
末かけた

___________


歌曲集巻末
作曲家自身が次のように
解説を寄せている。

「びいでびいで」は亜熱帯に咲く
燃えるような赤い花で、
木の梢に房状につく花は島の娘の
花かんざしのように美しい。
前奏は南国の明るさをあらわすように、
きわめて甘美に奏され、
いきいきとたのしくうたわれる。
(くり返しは自由。)

楽譜を音にする者にとって
楽譜以外の作曲家の言葉は
とてもありがたい

27日に
このかわいらしい曲も
披露します

おたのしみに

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