2013年7月30日火曜日

あわて床屋

山田耕筰作曲
北原白秋詩

「あわて床屋」


春は 早うから 川辺の葦に
蟹が 店出し 床屋で ござる
チョッキン チョッキン チョッキンナ

小蟹 ぶつぶつ 石鹸を とかし
おやじ 自慢で 鋏を 鳴らす
チョッキン チョッキン チョッキンナ

そこへ 兎が お客に ござる
どうぞ いそいで 髪刈って おくれ
チョッキン チョッキン チョッキンナ

兎ァ 気がせく 蟹ァ あわてるし
早く早くと 客ァ つめこむし
チョッキン チョッキン チョッキンナ

じゃまなお耳は ぴょこぴょこするし
そこであわてて チョンと切り落とす
チョッキン チョッキン チョッキンナ

兎ァ おこるし 蟹ァ 恥ョ かくし
しかた なくなく 穴へと 逃げる
チョッキン チョッキン チョッキンナ

しかた なくなく 穴へと 逃げる
チョッキン チョッキン チョッキンナ

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「あわて床屋」は
歌いたいと思っている曲。

でも

耳をちょんと切り落とされて
まず「おこる」うさぎ。

そうなると
うさぎの急いでいるわけが
知りたくなってくる

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